Tribal Rugs: Treasures of the Black Tent

TribalRugs

Tribal Rugs: Treasures of the Black Tent

ブラックテントとはもちろん、遊牧民が大家族で暮らす、大きな黒いテントのこと。
そして、この黒いテントには、すべての敷物・織物の中で最も原始的なもの、人類が始めて作ったもの、という意味もこめられています。
アフガン、イラン、コーカサス、トルコの広いエリアに渡る遊牧民の歴史と暮らしを、
それぞれの部族の特徴を紹介しています。
ラグ・キリムの写真も多彩ですが、中でもイラン南部エリアのカシュカイ族・バクティアリ族・ロリ族の解説は、なかなか他の書籍にはない充実ぶりです。
この本は、1990年代にAntique Collectors Club から発刊されたもので、久しく廃刊になっていたものが、2010年に表紙を新しくして再販されたもの。
ラグ・カーペットのコレクター向きの本だけあって、解説はとにかく詳しい!
コレクション、とまではいかなくても、部族絨毯の世界を知るにはぴったりの本です。

ライオンラグ―知られざるイラン遊牧民の手織絨毯

ライオン・ラグ

ライオンラグ―知られざるイラン遊牧民の手織絨毯

見ているうちに、だんだん好きになってしまって・・・
ライオンラグって、初めて見たときはちょっと「???」と感じたのですが、
ずっと見ているうちに一枚一枚がとっても愛らしく見えてきました
さらに、熱のこもった愛情たっぷりの解説が書かれたこの本を読んでしまったものだから、
もうライオンラグが気になって、気になって )゜o゜(
ライオンにピン☆と来た方は、ぜひぜひ、この本で「ライオン・ラグ鑑賞」のツボを追求しましょう!
収集家として、研究活動を地道に続けていらっしゃる筆者の姿勢に
共感できるとても素敵な一冊です。

*筆者は「ラグ&カーペット ティーズ」のオーナーさんです。
 ⇒サイトへ

GABBEH Art Undrfoot

Gabbeh

GABBEH Art Undrfoot

イランの出版社から出ている、ギャッベのカタログ本。
英語とペルシャ語で書かれ、古い時代のギャベの写真もたくさん載っています。
素晴らしいコレクション!ですが、一枚一枚の出典を見ると、
個人所有、ミラノ、ベルリン、などと書かれ、
ギャッベの研究は海外のコレクターの手によるところが大きいのだと感じます。
Gabbeh
イランの出版社のサイトです
⇒ http://www.yassavoli.com/

ギャッベを織る少女たち


いつも華やかに着飾っているカシュカイの女性たち。
姉妹で並んで一枚のギャッベを織り進めます。

カッターに果物ナイフ?それぞれ使いやすい道具があるようですね。

タイル模様のアクセントラグが出来上がるようです。

じゅうたん用のクシでトントンと叩いて、ギュッと目を引き締めます。
すごい厚み!

お隣では、4姉妹が大きな白いギャベを織っていました。おしゃべりしながら、楽しそう

デザインの打ち合わせとか、するんでしょうか。。。

末の娘さんも、もうすぐ、一緒に織るのだそうです。

毛糸をつむぐ

テヘラン@イランから南部へ下った都市、シラーズから少し郊外へ。
今でも、夏冬数百キロの移動を繰り返しているという、カシュカイ族の村を訪ねます。

夏のテント。広さは20畳ほどでしょうか。
ちゃんと電化製品もそろっているのです。

テントのまわりには、野生か?と思うほど、自由に走り回る羊の姿が。

これが、刈り取られたばかりのウール。
白っぽいところや、グレーっぽいところなどが丁寧により分けられます。

お母さんが、毛糸をつむぐところを実演してくれました。

糸巻きを錘にして、グルグルっとまわしながら、毛糸を拠っていきます。
腰の高さぐらいから伸ばしますから、一回で、やっと1m毛糸ができるぐらいです。

一枚のギャベの分量の毛糸をつむぐのに、どれほどの時間がかかることか、、、
織る作業に目が行きがちですが、この毛糸をつむぐ作業というのも、
ものすごく手間がかかっていることを忘れてはいけません。
「手織り」「手紡ぎ」だから、味わいのあるギャッベが生まれるんですね。

ちょっぴり照れるおかあさん。

毛糸を染める


草木染の触媒に使われる鉱物系の染料。

コンクリートのプールは、下から火を炊かれてグツグツ煮たっています。

白いウールのカセを、染料の入ったプールの中へ

棒一本で、グリグリかき回し…

こちらは毛糸をほぐして準備中。手紡ぎの糸って、絡まりやすいのです。

染め上がった毛糸は、地面に直接並べて乾燥させます。なんとも、のんびりした風景?

撮影:2006年6月 ゾランヴァリ社工房にて

ギャッベを洗う


織り上がったギャベは、テヘランに運ばれて、まずは丁寧にブラッシング。

シャンプーされていくうちに、遊び毛がなくなってきます。
ブラッシングの丁寧さは重要です!

水を含んでずっしり重たいギャベを、二人がかりで裏返し。

すすぎ洗いの前に洗剤をかきとっています。

ギャッベ・最後の仕上げ


“シャーリング”と呼ばれる作業。表面の毛足の長さをそろえ、滑らかにしてゆきます。

ふわふわとした遊び毛が刈りそろえられているところがわかります。

こちらは、上下の房の部分を、ほつれにくいように、丁寧に巻き込む作業。

分厚い絨毯ですから、かなり力のいる仕事です。

仕上げの行程もいよいよ終盤。ゆがみを矯正するストレッチです。

釘で打ち付けられたギャッベ。

外には、クリーニングが終わって、最後のメンテナンスを待つギャベが
たくさん待っていました。