キリムを織る? 少女の目に映るものは

2004年5月、トルコの中央部、絨毯やキリム産業の中心になっているカイセリ地方に、キリムを買いつけに行ったときに、
実際にキリムを織っている家庭を訪ねました。

写真をスライド風にまとめましたので、ごらんください♪

 

 

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キリム織りの技法(1)平織り・スリット織り

下の図は、一般的なキリムの織り目を拡大したもの。
トルコでは垂直に縦糸をぴんと張った織り機に、横糸を通して目を詰めていきます。
色を切り替えるときは、横糸を折り返しますから、幾何学模様を織り込んでいくと、
切り替え部分には隙間ができるのです。キリムを織る技法や道具は、トルコ、
中央アジア、イラン(ペルシア)でそれぞれ違ったものが見られます。
平織りのキリム

スリット織り

アナトリア(トルコ)のキリムの特徴として、色の切り替え部分が
縦に切れたようになっている織りの技法があります。
これはモチーフを描く色の糸を切り替えるときに、前後の糸を
交差させないためにできる隙間で、スリット(キルキット)と呼ばれています。
トルコのキリムでも、産地によってスリットの現れ方は違っていますが、
中には指が通るほど開いているものや、全体がレース網のように全体にたくさんの
スリットが入ったキリムもみられます。
これは質の良し悪しではなく、織り方の特徴のひとつとして了承してください。

キリムの厚み

キリムの厚みについては、織られた糸の太さによります。
細い糸で細かく織られたものでは薄さ1mmに満たない布のような織りのも
あります。
太めの糸で織られたものでは5mm弱の、キリムとしては厚手のものもあります。
一般的には、ベースの織り地にパイル(毛足)のある絨毯に比べると薄手です。
リビングサイズの大型のキリムでも、畳むと押入れやタンスに入る程度の
大きさになりますので、夏場はしまっておきたい、または季節ごとに
違う敷物をつかって変化を楽しみたいという場合には、キリムが便利です。

Dyeing Factory 毛糸を染める

2003年9月にDyeing Factory(染物工場)を訪ねたときのレポートです。
キリムの毛糸を染める
現在織られている新しいキリムの中で、トルコ中央部カイセリ地方はもっとも大きな産地です。
毎年、数万枚(想像もつきません)が世界中へ輸出されてゆくのですが、
巨大な工場があるわけではないのです。
染色工場は、キリムが出来上がるまでの過程の中では一番、まとめて一気に行う
作業かもしれません。
写真をスライド風にまとめましたので、ごらんください♪

輸出前の最後の仕上げ Cleaning Factory

2003年9月にWashing Factory(キリムの仕上げをする)を訪ねたときのレポートです。

輸出前の最後の仕上げ

伝統の技術を絶やすことなく、新たな産業として生まれ変わろうとしているキリムの生産。
各家庭で手織りされてから、お店に届くまでにたくさんの人の手をかけて、
きれいな商品に仕上げられるのです。
写真をスライド風にまとめましたので、ごらんください♪