リンク集—ICOC2007記事

2007年4月にイスタンブルで開催された ICOC (International Conference of Oriental Carpet)の紹介記事などを集めてみました。
(リンク先は新しいページが開きます)

  • ICOC 2007 Istanbul オフィシャルページ
  • JOZAN magazine –overview
  • JOZAN magazine –Yastik Collection
  • JOZAN magazine –Josephine Powell Collection
  • JOZAN magazine –Museum of Islamic Art
  • Hali magazine – The previews
  • Hali magazine – Day1 The Grand Opening and the ICOC Dealers’ Fair
  • Hali magazine – Day2 Dolmabahçe Palace & TIEM Openings…
  • Hali magazine – Day3 The Vakiflar carpets and kilims and Topkapi Palace
  • ICOC 2007 in Istanbul /ジョゼフィンコレクション

    最後にジョゼフィン・パウエルのコレクションへ。
    私は、この展示を見るためにイスタンブールへ来たと言ってもよいほどで、
    とても期待していました。
    場所は、ユルドゥズ・サライ。
    以外にも地味な感じの展示でしたが、キリムのコレクションにはぴったり。
    今回の展示は、修理がほとんど入っていない、オリジナルのキリムが中心に
    なっていたように思います。

    アメリカ人の女性写真家 ジョゼフィン・パウエルは、
    アナトリア遊牧民の生活を撮影するとともに、彼らの生活文化の研究を
    していた方で、現在ではトルコの博物館でも持っていないような
    すばらしいキリムのコレクションを持っています。




    彼女のコレクションを、なんとか日本に呼ぶことはできないかなぁ、
    などと考えながら、カタログを2冊買って帰ってきました。
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    今回のICOCのカンファレンスを見学に行くのは、スタッフにも負担をかけた上に、
    3泊5日という無理なスケジュールでかなり無理があったのですが、
    私としては、とても勉強になったし、収穫も得ることのできた貴重な数日でした。
    これから少しずつ、ページでも皆様にお伝えしてゆければと思っています。

    ICOC 2007 in Istanbul /特別展示編

    ICOCの展示は、イスタンブールのいくつもの博物館で
    別々に開催されているので、ひとつひとつ見に行くのも一苦労。
    (本当は全て周るツアーがあるけど、高くて参加できなかったのです
    まずは、メイン会場のスイスホテルの「ヤストゥク・コレクション」

    このコレクションは、私も何度かアンティークキリムのピースを譲ってもらった
    ことのあるお店のもので、以前からぜひ見に来てほしいと言われていたのです。
    実を言うと「ヤストゥク(枕)がそんなに珍しいのかなぁ?」と思って
    いたのですが、展示を見てその考えはまったく変わってしまいました!
     (ヤストゥクはクッションに使われていた小さな絨毯のことです)
    今までに見たことのないようなデザインのものばかりで、
    トルコの地名が書かれていても、その名前からデザインが想像できない・・・
    これがすでに市場から消えてしまったという“トルコ絨毯”なのかっ!
    嫁入り道具に持って行ったような特別な織りの絨毯やキリムに比べて、
    生活道具としてボロボロになるまで使われていたものは、よい状態で残っている
    ものが、本当に少ないのでしょう。
    そして、絨毯屋さんにとっては、お金になる商品ではなかったため、
    どんどん捨てられてしまった。
    いまや学術的にも価値あるコレクションとも言える生活道具の収集が、
    ひとつのお店のご主人の手によるもの、ということに
    なんだかすごく感激してしまったのでした。
    ————————————–
    そういう意味では、ほかの特別展示も、もともとは個人の収集から
    始まったものということでは同じです。
    世界的に有名な「チェティンカヤ」のコレクション。
    これは、私が毎朝通り過ぎるイスラム芸術博物館の一室でお披露目でした。


    ウズベキスタンの伝統的な衣装を集めた99枚のこのコレクションには、
    噂によると、300万ドル(3億5千万円!)の値がついたとか。

    もちろん、その値段では売りません。
    アラスタバザールのはずれにあるチェティンカヤのギャラリーは、
    開催期間中、毎晩深夜までお客様でいっぱいでした。
    2日目にはギャラリー内の展示品には、すべて売約済みの札がついていたそうですよ。
    ⇒ Cetinkaya Gallery

    ICOC 2007 in Istanbul /アンティーク絨毯

    2年ほど前から楽しみに待っていたICOCというアンティーク絨毯の
    カンファレンスに来ました。
    ICOC in Istanbul
    3年に一度開かれるこのカンファレンスが、2007年はイスタンブルに来る
    というのですから、これは見にいかなくては!
    会場は、ボスポラス海峡を望む一番の立地にある5つ星「Swill Otel」。
    このカンファレンス、特にカーペットやキリムを仕事にしている人ばかりが
    集まるのではなく、コレクターや研究家などが集まるアカデミックな雰囲気なのです。
    (で、欲しい物はなんとしても手に入れる!お金持ちの集まる雰囲気?)
    スイスホテル内の展示は、比較的シンプルです。

    トルコでの開催に敬意を表してか、エントランスにはオスマントルコの刺繍布。
    ウズベキスタンのスザンニではなく、これぞ幻のトルコ刺繍!

    そして、アンティークキリムが数点の展示。
    このホテルのメイン会場ともなっているのが、実際に商品の売買がある
    ディーラーズフェア。

    キリムももちろん、スーパーコレクション級がそろっていましたが、
    やはり目を引くのは、カーペット。
    しかも、「コーカサスカーペット」で、今や世界的に人気が集中していることを
    実感させられました。

    私のパートナーであるハサンは、実は、このコーカサスラグを専門にしていて、
    ここ数年、私もかなりのアンティークピースを見せてもらっていたのですが、
    今回のフェアに来て、更に興味が沸いてきました。
    話によるとトルコのアンティーク絨毯は、すでに1980年代には
    ほとんど市場から消えてしまったというのです。
    実際、私がこの仕事を始めた2001年以降、これだけトルコの絨毯屋さんに
    出入りしていても、なかなかトルコのアンティーク絨毯を見ることは
    ありませんでした。
    トルコ絨毯に代わって、現在マーケットに出ているのが、
    色使いやデザインがとても似ている、コーカサスのアンティークカーペット
    なんですね。
    それでも、あと何年で、市場から消えてしまうのか…。

    今回のディーラーズフェアは、7割以上がトルコ国内からの出展でした。
    どの店も、アンティークの世界では、欧米にも名の知れた有名店ばかり。
    それにしても、このICOCのカンファレンス自体、ロンドンやミラノで
    開かれるときには、どんな絨毯が集まってくるのでしょう?
    毎回イスタンブルで開催すればいいのに、と思うのは私だけではないはずですよね。。。

    Kilim Exhibition in Topkapi(2)

    今回のキリムの展示の中で、キリムもさることながら、3つのテントはアナトリア民族学の貴重な資料として評価されていました。
    現在はトルコでもほとんど遊牧生活を続ける人はいなくなったと言われていますので、実際にキリムが織られ、使われていた生活の様子はもうこのような展示でしか実際に見ることはできないといえるでしょう。
    ■黒いヤギの毛のテント
    Kilim Exhibition
    ざっくりとヤギの毛で織られた黒いテントは、数千年の昔から使われてきたもので、アナトリアで放牧生活をするトルコ民族の家であった。
    彼らの生活は、夏は涼しい高原で、冬は温暖な平野へ移るもので、そのために簡単に折りたたんで持ち運びができるテントが広く使われていたのです。
    展示されているテントは、サルケチリ(Salikecli)と呼ばれる部族グループのもので、コンヤ・アクサライ?ニーデ地方のもの。
    ■ユルト(ドーム型のテント)
    Kilim Exhibition
    ユルト(Yurt)、タパックエブ(Tapak Ev)と呼ばれるドーム型のテント。
    展示されているテントは、実際に1998年ごろまで使われていたもの。
    外側と地面は、フェルトで覆われ、複雑な織りのテントベルトで縛ってあります。
    ↓組紐のように織るテントベルト
    Kilim Exhibition
    Kilim Exhibition
    テントの中には、きれいに並べられた収納袋(Cuval)。
    移動の際、ラクダの背に右左ふたつ乗せるために、それぞれのデザインは2つずつペアで作られるのだそうです。
    ■大きなヤギの黒いテント
    Kilim Exhibition
    この大きなテントは、マラテヤ・ピョトルゲにあるDeliyan族のもので、1980年代まで夏のサマーキャンプで使われていたもの。
    11本の紐で引っ張られ、木のペグで支えられ、およそ10メートルの長さのある大きなテントです。
    Kilim Exhibition
    Kilim Exhibition
    テントのそばには、家財道具や衣装を入れるための袋が飾られていました。
    そのほか、キリムの織り機も三台ありました!
    Kilim Exhibition
    織りかけのアイドゥンデザインのキリム。(キリムは新しいものです)
    Kilim Exhibition
    Kilim Exhibition
    Kilim Exhibition
    トルコには珍しい、水平スタイルの織り機も展示。

    続きを読むKilim Exhibition in Topkapi(2)

    Kilim Exhibition in Topkapi(1)

    2003年夏、トプカプ宮殿の庭園内にある旧造幣局の建物で、アンティークキリムの展示がありました。
    kilim exhibition
    約40枚のキリムの展示があり、これらはすべてアメリカの写真家、ジョゼフィン・パウエルが1974年からの20年間に渡り収集したものです。
    ジョゼフィン・パウエルについては、また別にご紹介することにして、
    展示のキリムをごらんください!
    kilim exhibition
    展示されているキリムのほとんどは、彼女がキリムを買い取った当時のままの状態で布に貼り付けられていて、中にはやっと原型をとどめているといったものもあります。
    kilim exhibition
    これほどのキリムは、現在はなかなかマーケットでお目にかかることはありません。
    kilim exhibition
    200年近く経っても、鮮やかに残っている天然染料の染めの色。
    優雅です。ため息がでます。
    kilim exhibition
    左奥に、アダナの4枚パネルのジジムが見えます。
    kilim exhibition
    旧造幣局の建物ということで古い機械などがまだ残されたままになっているのですが、
    天井が高く広々とした空間に、大型のキリムの展示がぴったりでした。
    kilim exhibition
    ユンジュ。バルケスィールの3枚。
    シンプルな色使いで、力強いデザインの迫力あるキリムです。
    (つづく)